
宮城県に引越しをすることになり、新居にテレビアンテナがない場合にはテレビアンテナを新設する他、テレビアンテナを取り外して移設するという方法も考えられますが、どちらを選ぶのが賢い選択なのでしょうか。
今回は宮城県での引っ越しの際にテレビアンテナを設置する方法として、新設するのか移設するのかどちらが良いか判断するためのヒントと、引越し時に起こりがちなテレビアンテナに関するトラブルと対処方法についてご紹介します。
1.引越し時のテレビアンテナ新設費用と移設費用の比較
引越し先にテレビアンテナが設置されていない場合、新設するか移設するかで迷いますよね。まずは費用面での違いについてご紹介します。
1-1.テレビアンテナ新設工事の費用相場
新しくテレビアンテナを設置する場合は、30,000〜60,000円程度です。中古住宅を購入してテレビアンテナを設置する場合、設置基盤が残っていると作業工数や必要な部材も少なくなり20,000〜40,000円程度で設置できるケースもあります。
ただし、こちらは地デジのみ視聴する場合の金額で、衛星放送も視聴する場合はプラスで20,000〜30,000円かかります。
その他、屋根が特殊な形状をしていたり、電波状態が悪かったりといった場合には追加料金がかかるケースがあります。
引越し前の住宅においてアンテナを撤去しなければならない場合は、別途アンテナ撤去工事費用がかかります。アンテナ撤去工事費用の相場は、10,000〜15,000円程度です。
1-2.テレビアンテナ移設工事の費用相場
テレビアンテナを移設するためには、まずアンテナ撤去工事を行う必要があります。撤去工事の費用の相場は、7,000〜10,000円程度です。移設の場合はアンテナの処分費用が不要ですので、撤去作業費用や高所作業費用、出張費用などのみがかかることになります。
取り外したテレビアンテナを移設する工事の相場は、15,000~20,000円程度です。設置箇所の状態によって、追加の調整工事や部品購入などが必要になった場合は、プラスで10,000〜20,000円程度かかることもあります。
1-3.移設工事の方が費用は安く済む場合が多い
単純な費用の比較でいえば、新設工事を行うよりも移設工事を行った場合のほうが費用が安く済む場合が多いといえます。
2.テレビアンテナを移設する際の注意点
前章でお伝えしたように、費用でみるとテレビアンテナを新規設置するよりも移設の方が安く済む場合が多いです。しかし、移設を選択する前に知っておくべき注意点がありますのでご紹介します。
2-1.電波受信の状況が異なり視聴できない可能性がある
テレビ電波の強度は地域によって異なります。例えば、電波塔までの距離が遠かったり、電波塔までに高い建物があったりすると電波状況が悪くなる原因となります。そのため、引越し前には問題なく使えていたアンテナであっても、新居で設置してみたらテレビ視聴ができないといったことが起こる可能性があります。電波状況が十分ではない場合、ブースター設置などの工事が必要となり、部品代と工賃で10,000〜30,000円程度の追加料金が必要になってしまうこともあります。こうなると新設するよりも多くの費用がかかってしまう可能性がありますし、状態によっては設置自体ができないということも考えられます。
2-2.移設しても短期間で寿命がくる可能性がある
テレビアンテナはずっと使い続けられるものではありません。災害などにあわなかった場合のテレビアンテナの寿命は10年~20年程度といわれているので、すでに10年近く使用したテレビアンテナであれば、せっかく費用をかけて移設工事を行っても、またすぐに寿命がきて交換をしなければならなくなる可能性があります。
引越し前のアンテナの使用期間が5年以内であれば、移設の方が安く済むという可能性がでてくるのではないでしょうか。
2-3.引越し業者のアンテナ移設工事は質が高くない可能性がある
テレビアンテナの工事には技術力が必要です。設置場所や設置角度などによって受信状況が異なることもありますし、取り扱うことができるテレビアンテナの種類にも差が出てきます。また、丁寧に作業をしてくれる業者でなければ、アンテナを破損させてしまったり、屋根や壁を破損させてしまったりする可能性も0ではありません。引越しにおいてテレビアンテナの移設を行う場合は、手間がかからないので引越し業者にそのまま依頼するという選択をする方が多いのですが、引越し会社自体が工事を行うのではなく、下請けの業者が担当することが多く、依頼主はその業者を選択することができません。そのため、実績や技術力の乏しい業者が工事をする可能性もあります。まだ、引越し業者がアンテナ工事の専門業者に依頼してくれた場合はまだ良いですが、アンテナ設置の専門的な知識のない業者であった場合は、より質の低い工事になってしまう恐れがあります。
3.引越し後にテレビが見られない時の対処法
引越し後にテレビアンテナを新設もしくは移設をしたあと、いざテレビを見ようと思ったらテレビが映らないというトラブルが発生することがあります。
どんな原因が考えられ、またどんな対処法が考えられるのかをご紹介します。
3-1.チャンネル設定ができていない
引越しをして視聴地域が変わると、チャンネル設定をしなければなりません。自動で設定してくれる場合もありますが、手動の場合はチャンネル設定操作が必要です。
*対処法
チャンネル設定方法はメーカーによって異なりますので、取扱説明書を確認してください。
3-2.B-CASカードに不備がある
B-CASカードに不備があることによってテレビが映らないケースがあります。
*対処法
まずはB-CASカードを抜いて、埃などがあれば取り除いて差しなおしてみましょう。これで映ることもあります。それでも映らない場合はB-CASカードかテレビかどちらかに不備があるということになります。他にB-CASカードを差し込むことができるテレビやレコーダーが家にあれば、差し替えてみましょう。もし、他の機器でも映らなかった場合はB-CASカードに不備がある可能性が高いので、B-CASカードの交換が必要です。
B-CASカードはテレビを購入した家電量販店やネットショップで交換するのではなく、B-CASのサイトでの手続きとなります。
3-3.配線に不備がある
引越しをすると、一度配線を外してしまいますよね。引越し後に再度配線をし直すことになりますが、この時に配線を間違えてしまうとテレビが映らないことがあります。
*対処法
テレビにB-CASカードを差し込む場合は配線はそれほど複雑ではありませんが、単純にコンセントが抜けていたり、コードが断線していたりといったことも考えられます。特に配線がややこしいのはレコーダー経由でテレビに映す場合です。テレビとレコーダーの説明書を見ながら、改めて配線をし直してみましょう。
3-4.アンテナに不備がある
これまでご紹介した部分に問題がなければ、アンテナに不備がある可能性があります。「E202」などのエラーが出ている場合はアンテナの不備の可能性が高いです。
*対処法
まずはアンテナレベルを確認します。アンテナレベルはテレビのリモコン操作で確認することができます。確認方法はメーカーによって異なりますので、各製品の取扱説明書で確認しましょう。確認した結果アンテナレベルが十分ではないことがわかったら、ここからはプロに依頼しましょう。アンテナの角度を変えることなどでアンテナレベルが改善する場合もありますが、アンテナは高所に設置されているため自分で調整や修理をするのは危険です。アンテナ設置や修理の専門業者に依頼するのが賢い方法といえます。
4.引越し後のテレビアンテナ設置でトラブルにならないためのポイント
宮城県への引越し後のテレビアンテナ設置を行う際のトラブルを回避するためには、どこにテレビアンテナの設置を依頼するかというのが非常に重要なポイントです。 テレビアンテナの新設や移設は、引越し業者やテレビを購入した家電量販店、新築を依頼したハウスメーカーなどに依頼することもできますが、その場合下請け業者が担当することがほとんどのため、直接希望などの話ができなかったり、技術力が十分ではなかったり、マージンが発生して費用が割高だったりして、満足なアンテナ設置工事をしてもらえない可能性があります。アンテナ設置の専門業者であれば、様々な種類のアンテナやアンテナ設置場所に対応していて、高い技術力で設置してもらえる可能性が高いでしょう。
アンテナ設置の専門業者の中でも、対応や技術力は異なります。宮城県内の複数の業者に相見積もりをとり、金額だけでなく実績や対応方法までよく検討した上で依頼するようにしましょう。アンテナ工事をした後に、テレビに映るかどうかまで確認してくれる業者であればより安心です。
5.まとめ
宮城県内での引越し、宮城県への引越しをした際に、引越し先でもテレビをみたいと考える場合、マンションなどですでにテレビアンテナが設置されている場合を除いて、テレビアンテナの新設や移設が必要となります。まだ新しいテレビアンテナを使用している場合は移設工事をするという選択肢もありますが、エリアが変われば今のアンテナでは十分な電波を受信できない可能性もありますので、その点は覚えておきましょう。
新設するにしても、移設するにしても、簡単に引越し業者に依頼してしまうのではなく、依頼する業者は十分に検討して質の高い工事をしてもらえるようにしてください。